【はじめに】
はじめまして!ふぁあと申します。竜王戦環境では最も好きなポケモンであるボーマンダを採用しながら構築を練っていたのですが、過疎シーズンながら初めて最終3桁という結果を残すことができ、記念に記事を書くことにしました。初めての構築記事で拙い箇所も多いかと思いますが、最後まで読んでいただけると幸いです。
【構築】
【構築経緯】
環境TOPのザシアン軸、カイオーガ軸の両者に対し5分以上で戦えると感じたHADザシアン+HB怪電波サンダー+スカーフエースバーンの並びを軸として採用。
上記3体では厳しい日食ネクロズマ、黒バドレックスに対して強く、ラプラス入りをはじめとしたザシアン構築にも抗える襷枠として悪ウーラオスを採用。
悪ウーラオスだけでは厳しい日ネクに抗うことができ、かつ以上で重いラグラージ・カバルドンに強い駒としてラム剣舞ランドロスを採用。
最後にヌオー+ラッキー等の受けを崩すことができる自信過剰両刀ボーマンダを相棒枠として採用し完成。
【個体紹介】
ザシアン@朽ちた剣 ふとうのけん
巨獣斬/じゃれつく/剣舞/電光石火
H252-A76↑-B20-D148-S12
199-220-138-*-154-170
調整:
A:11n
H-D:臆病C252カイオーガの雨下潮吹き確定耐え
最強のイケメンポケモン。高い耐久と攻撃力から多くのポケモンに対して5分以上で殴りあえると感じたため採用。調整に関しては以下の記事のものを丸パクリさせていただいた。
環境に多いスカーフカイオーガに対して抗えるようにしたかったのでHDでの採用。Sは準速エスバ抜かれにまで落とすことで、スカーフメタモンにコピーされた際に裏の準速エースバーンで切り返すことができるようになっている。
技はダイマックスを切り返せ、命中安定のメインウェポンである巨獣斬、サンダーやオーガ等への打点となるじゃれつく、ミリ残しを処理できリーチを伸ばす電光石火、サンダーに触れる回数を減らすことができる剣舞。
電光石火は無振り珠ダイナが巨獣斬+珠ダメ1回+石化で確定になったり、オーガがじゃれ+石化で確定に落とせたりと対面で打ち勝てる範囲を大幅に広げることができたので遅いザシアンには必須級の技だと感じた。
剣舞はサンダーに触れる機会を減らす・剣舞+電光石火で終盤の詰め筋とする等のために採用したが、ヒートロトムやテッカグヤ、ナットレイ等の鋼タイプに対して打点が欲しい状況が多かったためインファイトでも良かったかもしれない。
様々なポケモンと殴りあっていたが、構築上サンダーが若干重いため剣舞と合わせてサンダーを倒す役割を持たせることが多かった。
サンダー@ゴツゴツメット 静電気
ボルトチェンジ/暴風/羽休め/怪電波
H252-B252↑-D4
197-*-150-130-111-120
HBに振り切ったゴツメサンダー。
技はクッションとして動きやすくなる対面操作技のボルトチェンジ、ダイジェット媒体の暴風、体力管理用の羽休め、構築単位で呼びやすいサンダーをはじめとする特殊アタッカーに刺せる怪電波。
サンダーに明確に強いポケモンが構築にいないため珠サンダーの初手ダイマを呼びやすかったが、C特化珠サンダーの威力140ダイサンダーを確定耐えするため、初手に出してサンダー対面で怪電波を打っていた。ダイジェットから入ってくることも多かったが、ダイジェットとC2↓ダイサンダーは耐えるため怪電波から羽休めで受けきることができる。
ザシアンに役割を持てるのみならず、スカーフカイオーガにもダイマックスを切ることで後続の圏内まで削ることができる。ザシアン軸・カイオーガ軸の対面構築によく採用されるエスバ、ウーラ、ランド、ミミッキュなどの物理アタッカーにも強いことから腐ることが全くなく、非常に扱いやすかった。
物理や低火力特殊に対するクッションとしての役割を持ちつつ、ダイマックスを切った際の対面性能も高いためサイクル・対面両方の動きができる非常に汎用性の高いポケモンだと改めて実感した。
エースバーン@拘りスカーフ リベロ
火炎ボール/飛び膝蹴り/捨て身タックル/蜻蛉返り
A252↑-D4-S252
155-184-95-*-96-171
ザシアンを上から縛ることができる点を評価し採用。ダイマックスをして対面的に打ち合う動きとスカーフでスイープする動きの両方が強く器用に扱えるのが偉かった。
技はザシアンを縛れる火炎ボール、カイオーガやポリゴン2、炎タイプへの打点となる飛び膝蹴り、ダイマサンダーに打つダイアタック媒体の捨て身タックル、スカーフと相性が良くダイワームのCダウンが優秀な蜻蛉返り。
主にザシアンの上から火炎ボールを打って葬り去るのが主な仕事。A特化でもH252振りザシアンに対して火炎ボールが乱数なため、サンダーのゴツメやザシアンの電光石火と合わせて処理していた。本構築のザシアンをコピーしたスカーフメタモンも抜いているため、コピーザシアンに対しても同様の処理が可能。初手ダイマ+メタモン+ザシアンのような選出に対しては1体でメタモンとザシアンの2体を見れるため非常に安定して勝つことができた。
A220+2コピーザシアンの巨獣斬や特化でないザシアンの巨獣+石化を確定で耐えるので、ザシアンに対して無理やり後出しすることも可能である。
投げられやすいスカーフヒヒダルマを安定して処理するのも大きな仕事だった。
悪ウーラオス@気合の襷 不可視の拳
暗黒強打/インファイト/不意打ち/瓦割
H4-A252-S252↑
175-182-120-*-80-163
日食ネクロズマ、黒バドレックスに強い汎用的な駒として採用。
技はタイプ一致メインウェポンの暗黒強打/インファイト、優秀な先制技の不意打ち、壁展開への見えないメタとしての瓦割。
カウンターは読まれやすく択になりがちであり、打ちたい相手があまりいなかった(ザシアンはウーラオスで処理する必要性を感じなかった)ことから不採用とした。
代わりに壁展開、特にラプラス+ザシアンに対してイージーウィンが取れる瓦割を採用。初手ラプラスに対してはザシアンを合わせて、巨獣斬(赤ゲージまで削る)→巨大旋律→ウーラオス引きという動きをしていた。ラプラスが殴ってきた場合は襷を盾に耐えたのち瓦割で壁を破壊しつつ倒すことができ、2ターン目にラプラスがザシアン等に引いた場合でも体力Maxのウーラオスが後続と対面するため瓦割を打てる。この動きでラプザシに対しては安定して勝つことができた。
性格はミミッキュや最速90族を抜けるよう陽気としたが、HBサンダーの後投げを咎められる意地っ張りでもよかったかもしれない。
ランドロス@ラムの実 威嚇
H4-A252-S252↑
165-197-110-*-100-157
ここまでで重い日食ネクロズマとステロ欠伸展開に強く、ザシアンに対しても不利をとらないポケモンとしてASラムランドを採用。
技は命中安定メインウェポンとしての地震、ダイジェット媒体になる空を飛ぶ、サンダー等への打点となり怯みチャンスのある岩雪崩、ラムと合わせて欠伸展開を一気に崩すことのできる剣舞。
ラグラージやカバルドンのいる構築に対し積極的に選出した。相手のステロ欠伸要因を剣舞+ダイジェットで飛ばすことができればイージーウィンをとることができる。相手の順位が高くなるほどふきとばしやクイックターンによりラムをケアした動きを取ってくるため簡単に剣舞を詰める試合ばかりではなかったが、それでもラグザシサンダーといった並びに対しては先にダイマを切ることで有利な展開を取ることができ、かなりの活躍を見せた。
一方日ネクに対しては先に龍舞やダイスチルを展開されていると後投げからでも打ち負けるため、かなり苦しい試合が多かった。
ボーマンダ@命の珠 自信過剰
流星群/暴風/大文字/逆鱗
H4-C252-S252↑ (性格はB下降補正のせっかち)
171-155-90-162-100-167
シーズンによってはたまにいなくなる相棒枠にしてCS自信過剰というニッチャリ型。
技は特殊最大打点でありダイマなしでも打ちやすい竜技の流星群、ダイジェット媒体となる暴風、鋼への打点となる大文字、物理ダイドラグーン媒体の逆鱗。
伝説竜に多い90・95族を抜くために最速での採用。また主にサンダーからの特殊ダイジェットのダメージを抑えるために性格はBに下降補正をかけている。
一番の役割対象はヌオー+ラッキーといった受けに対する崩しである。
HBヌオーをダイジェットで8割程度の高乱数で倒せるため、特性を見て物理型だと思い込んだヌオーをダイジェットでぶっ飛ばして起点にする。特殊だと気付いた相手は慌ててラッキーを繰り出してくるが、A+1物理ダイドラグーンが7~8割入るためそのまま崩せる。
ザシアン受けに強い特殊ダイマアタッカーとして威嚇で使っていた際、ヌオー対面で特殊型までケアしてラッキーに引かれることが少なからずあった。そこで自信過剰と逆鱗の採用によりヌオーの裏にいることが多いラッキーごと吹き飛ばせることに気づき変更するとすさまじい活躍を見せ、受け崩し要因として採用した。ヌオー+ラッキー+(イベルタル or ムゲンダイナ)といった選出はヌオーとボーマンダの対面を作ることにより1匹で崩し切ることができる。
他にもムゲンダイナ、ゼクロム、キュレム等の禁伝竜を軸とした構築にはザシアン受けとしてヌオーが採用されていることが多く、ヌオーを起点にダイジェットを積んでそのまま3タテ、ということが多々あった。ジガルデも流星群で上から縛ることができ、禁伝竜の構築に対し主に投げていた。
選出率こそ低めなものの、選出した試合では必ず大活躍してくれた最高の相棒ポケモン。
【選出】
vs
、(
、
、
)から2匹
ステロ欠伸展開要因がいればランドを選出しダイマを切る。
ダイマサンダー+ザシアンでザシアン以外を削り、スカーフエスバでザシアンとその他を一掃して詰める動きが強いので可能ならその形を目指す。
ラプラス入り
、
、(
or
)
巨獣斬+ウーラの瓦割で壁を割り、ザシアン+後発ダイマで詰める。
vs
、
、(
or
)
スカーフヒヒダルマがいればほぼ確実に初手に来るのでスカーフエスバを合わせる。
ヒヒダルマ以外には初手サンダーで基本的に対応できるので、サンダーから入って対面的に処理する。初手に来るカイオーガはスカーフ持ちがほとんどなので、サンダーと対面した際はダイマを切ってダイサンダーを打ち、ザシアンの石化圏内まで削っていた。
vs
、
、(
or
)
基本的には相性有利なので、ザシアンが削られてイベルの一貫ができないよう立ち回れば勝てる。
イベルタル+受け構築はボーマンダを選出し、ヌオーマンダ対面を作って崩す。
vs
、
、
めちゃくちゃきつい。ダイマランド+襷ウーラオスで気合で日ネクを倒す。
日ネク入りに対しての勝率がかなり低かったのが今期の大きな課題。
vs
、
、(
or
)
黒バドのC上昇がなければザシアンが一発は攻撃を耐えるので、サンダーの怪電波やエスバのダイワームを絡めつつ黒バドに一貫を取られないようにする。
vs
、
@1
基本的にムゲンダイナにザシアンが抜かれているため少し苦しい。初手にムゲンダイナが来ることが多いので、ザシアンを合わせて巨獣斬を打ち型判別をする。ダイナを流したのちにボーマンダでダイジェットを積んで全抜きを狙うのが理想の展開。
【最後に】
初めての最終3桁順位をボーマンダ入りの構築でとれて嬉しい気持ちがある反面、レート1900を達成できなかったこと、立ち回り・構築にまだ問題を感じているなど満足していない点もあります。
来期以降はレート1900、2000を目標に頑張っていきたいです。